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性病・性行為感染症

性病・性行為感染症

「性病」とは「STD」と呼ばれ、「性行為をしたためにうつる病気」のことを言います。
性病は決して怖い病気ではありませんが、放っておいて自然に治るものはなく、放置しておくと深刻な事態を招くこともあります。
また自覚症状の弱い病気は治療が遅れてしまいます。「もしかして…」と思ったら、すぐにご相談ください。

 

 

性行為感染症外来

当院では、「性行為感染症外来」を設け、男性・女性問わずに性病・性行為感染症に関わる診察・診療を行っております。
気になることがありましたら、どんなことでも結構ですのでご相談ください。もちろん患者様のプライバシーは厳重に保護致します。

 

関連ページ

産婦人科案内 厚生労働省「性感染症」

 

 

外陰・膣・陰茎カンジタ症

≪原因≫
主にカンジタの原因はカビの1種であるカンジタ・アルビカンスという真菌によるもので起こります。この真菌は健康人の口腔・消化管・膣などに常在菌として認められますが、宿主の免疫力が低下した時や、抗生物質やステロイド剤を使用した場合、妊娠した場合などに発症します。
≪症状≫
女性:膣内・外陰部にかゆみや痛みを感じ、チーズカスのような白いオリモノが出てきます。
男性:亀頭と包皮の間に炎症をおこし、かゆみが出てきます。
≪治療法≫
洗浄をした後に、膣坐薬や軟膏を10日以上使います。こすり洗いをせず、シャワーで強く洗い流すようにしてください。内服薬は、ほとんど使いません。

 

 

毛じらみ

≪原因≫
毛じらみの原因は1.2~2mmのしらみが陰毛に寄生する事によるものです。時に眉毛、まつげにも寄生します。頭皮に出現する頭しらみと様は同じです。
≪潜伏期間≫
1~2週間程度
≪治療法≫
剃毛、駆除薬としてパウダーや軟膏などの塗布薬により治療を行います。

 

 

膣トリコモナス症・尿道炎

≪原因≫
トリコモナスという原虫によっておこる炎症です。
≪症状≫
女性:非常に強いかゆみと特有なにおいのあるオリモノが増え、下着につくようになります。最初は白い泡立ったオリモノ(泡沫様帯下)が特徴ですが、その内に、黄色の濃いオリモノに変化します。そのために、外陰部が赤くただれて痛がゆいような症状が出る場合もあります。
男性:陰茎の表面のひだのあたり、湿った場所、尿道内、前立腺、時には膀胱内に炎症をおこしますが、女性と違って症状がほとんどないのが特徴です。
※男女とも膀胱炎症状を呈することもあります。
≪治療法≫
性交渉によって感染することが多いので、パートナーと一緒に治療しないと再発を繰り返すので注意しましょう。女性は膣坐薬と内服薬、男性は内服薬のみを一定期間使用します。

 

 

梅毒

≪原因≫
梅毒は目に見えない小さなトレポネーマ・パリダムという菌によるもので、主に性交渉やキスで感染します。目に見えない小さな傷口から梅毒菌は体の中に侵入してきます。
≪症状≫
感染後3週で性器に初期症状が発症、3ヶ月後にバラ疹、丘疹などの発疹が生じ、向こう3年間、再発疹、晩発疹を繰り返し、多彩な形をとります。梅毒に感染しているのを知らないで妊娠すると、胎児に感染を及ぼしますので注意が必要です。
≪治療法≫
ペニシリン系の内服薬や注射剤での治療を行います。またⅠ期からⅣ期まであり、投薬期間が異なる時があります。ペニシリンアレルギーの時は、他剤を使用します。

 

 

クラミジア感染症

≪原因≫
クラミジアの原因はクラミジア・トラコマティスというウィルスと細菌の中間のような物体によるものです。近年、非常に増加しております。性交渉により感染しますが、クラミジアは性器以外の咽喉部にも感染します。
≪症状≫
女性:自覚症状はまったくないか、オリモノが増えてくる時があります。
男性:症状がないことが多いですが、尿道がムズがゆい、膀胱炎症状を呈することがあります。また、尿道の先に少量の膿のようなものがたまってきます。体が疲労すると、灰色の半透明な液が出たりします。
≪治療法≫
抗生物質の内服薬による治療を行います。無症状でも治癒している訳ではありませんので、治療が必要となります。パートナーへの感染にも注意が必要です。

 

 

淋病

≪原因≫
淋病は淋菌という細菌によるものです。性交渉により感染します。淋菌も咽頭部に感染する例も、かなりみられるようになりました。
≪症状≫
女性:自覚症状が出ない場合が多いです。膣から黄色いオリモノが増えてきます。悪臭のあるオリモノが出ることもあります。
男性:起床時、尿道の先がつまっているような感じがします。押えたら黄色い膿のようなものが出てきて、小便が出にくく痛みを感じます。
≪潜伏期≫
3日~1週間程度
≪治療法≫
抗生物質の内服薬による治療を行います。近年、菌の抵抗力が高まり、治癒しにくくなってきています。

 

 

HIV(エイズ)感染症

≪原因≫
エイズはエイズ・ウィルス(ヒト免疫不全ウイルス=HIV)の感染により発症します。主な感染経路としては、性的接触による感染や血液感染、母子感染があります。傷口よりの侵入も多く見られます。
≪症状≫
エイズウイルスに感染すると、体の免疫機能になっている細胞(ヘルパーT細胞)内に侵入して、この細胞を破壊していきます。そして長い潜伏期間(6ヶ月~ 20年)の間に、正常ならまず病気になりえないような微生物の感染(日和見感染)、ニューモシスティス・カリニ肺炎をおこして死に至る恐ろしい病気です。
≪治療法≫
未だ確立しておりません。

 

 

肝炎ウィルス

肝炎ウィルスには下記の4つの形態があります。
1.A型肝炎ウィルス(HAV)
2.B型肝炎ウィルス(HAV)
3.C型肝炎ウィルス(HAC)
4.G型肝炎ウィルス(HAG)

 

 

ヒトパピローマウイルス(HPV)感染症

≪原因≫
尖圭コンジロームの原因は、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によるものです。主に性交渉で感染します。悪性型のHPVに長期間接していると子宮頸がんのリスクが200倍高くなるといわれています。アメリカでは小学6年の女子に予防ワクチンを投与する州も出てきています。
≪症状≫
陰茎、女性外陰、肛囲に発生する花菜状の鶏のトサカの様な柔らかい結節が発症します。
≪治療法≫
手術(外科的除去、電気的焼灼、凍結療法)が行われます。抗がん剤の塗り薬を使用して治療を行う場合もあります。また、保険適応のない抗がん剤の軟膏を使うこともあります。

 

 

単純ヘルペスウイルス(HSV)感染症

≪原因≫
ヘルペスの原因は単純ヘルペスウィルスによるものです。このウィルスにはⅠ型とⅡ型の2つのタイプがあります。Ⅰ型は口唇、Ⅱ型は外陰といわれていましたが、最近はオーラルセックスにより、性器から口への感染が増えています。性交渉で感染します。
≪症状≫
大陰唇や陰茎包皮に数個の小さな痛がゆい発疹を作り、水疱となって破れてジクジクしてきます。また、再発を繰り返すこともあります。妊娠出産時、胎児に感染を及ぼすので、注意が必要です。
≪治療法≫
抗ウィルス化学療法剤による治療を行います。再発を繰り返す場合は、毎日内服する抑制療法もあります。
※再発の抑制
・数回に繰り返す患者では精神的苦痛を強く訴える場合があり、カウンセリングも必要となります。
・世界的に、年6回以上再発を繰り返す患者に対して、患者の精神的な苦痛を取り除くためや、他人への感染を予防するため、抗ヘルペスウイルス薬の継続投与による抑制療法が勧められており、日本では、2006年9月以降、健康保険の適応になっています。